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ティラノサウルスによろしく

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飲んでいたんだな。草木も眠る三時まで。



つったって草木なんてほっとんど見かけないようなさ、路上を彩るのは黄色がかった吐瀉物のようなさ、そんなきったない街なんだけど、そこで僕は臭い酒をまずそうに飲んでいたわけなんだよ。
で、まあ、ずっと帰りたかったんだけど、ようやく帰れるぞってなって、抱きついてくるねーちゃんとか、からんでくるにーちゃんとかを押しのけて押しのけて、タクシーなんか拾って、家についてそのまま倒れ込むように就寝、あれはもう何時ぐらいだったんだろうね、覚えていないけど。
そんで早朝6時半。なんかぱっと目が覚めちまって、寝付けないのよ。勿論からだにはまだアルコールが残っていて、頭痛し、すごく眠たいの。でも寝付けないのね。
水を500mlぐらいいっきに飲んで、あーだめだ、もうだめだ、なんて呟いてね、絶望的な気持ちと虚無的な気持ちが行ったり来たりして、感性と理性がぐちゃぐちゃになちゃって、もう一刻も早く脳みそを頭から取り出してよく洗ってやらなくちゃ金たわしで皺という皺に詰まったあの日の残滓を取り除いて健康にならなくちゃって、ぐわんぐわんぐわんぐわんしていたんだけど、あ、そうだって、顔面に冷水ぶちまけながら気付いたことがあったわけなんだよ。
その日は7時から9時まで、近くの体育館のバトミントンコートが一般に解放されていて、仕事休みの日に早起きをするという困難を克服し得た人は心行くまでバトミントンを楽しむことができるという栄光を手にできるという誉れ高き日、朝の7時から9時まで、そういう感じ。
だからまあ、せっかく早起きしたのだから、できたのだから、その栄光に与ろうというわけで、行って、ふらふらで、すごく辛くて、わあ、もう帰りたいって思ったけど、帰ちゃったら一緒にやってるやつらのグループの人数が奇数になるということで、勇気なく、これが栄光を手にした者の責任かと、ふらふらで、最後までその羽のついたふわふわを打ち倒して打ち倒して、帰宅。
そして便意を催し、便座を下げ、坐り、力んで、あ、痛い
血が、真っ赤で、紅、夕焼け、しかし朝9時25分、太陽はまだ高く昇り続ける。


その後、薬買い、よく洗い、挿して、出して、横になり、
日はまだ暮れずとも、僕の一日は潰えた。

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