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ティラノサウルスによろしく

女生徒(太め)

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女生徒(太め)

太めの女性と縁がある。
縁があるというか、縁を手繰り寄せられているというか。
まあ、縁があるのだ。




私は女性が好きなのだが、苦手だ。
お付き合いしたりするなら女の子がいいんだけど、四六時中一緒にいたりとかはちょー無理、みたいな感じ。
なぜだろう?
自分でも、これだ!という答えは見つけきれないが、あえて探すとするなら、私自身の周りに潔癖症でヒステリー持ちの女が比較的多かったということと、昔何人かの女の子を深く傷つけてしまった気になって自分がすごい傷ついて馬鹿みたいだねみたいな出来事があったことと、ある夜更けに胸を押さえてたまらなくなる時に脳裏に浮かんでる顔はだいたい決まった女の子でああ一体あの時どうしていればよかったのかいやあれしか方法はなかったのだと思い悩んでしまうよこんな秋風が染みる時分には、ということが理由に挙げられるかもしれない。

いや、私はただ、不器用なだけなのです。

だいたい何が女だ、馬鹿たれが。女に現を抜かしている暇があったら、本の一冊でも読むし、庭に出て竹刀でも振るし、寺に入って真理の一つでも見つけ出してやるわ。誰ださっき自意識過剰かよキモっなんて言ったやつ、お前か、お前らか、表に出なさい、そこに居直りなさい、はいっ男子たるもの~ビシッ、はいっ女子たるもの~ビシッ、愛があろうと~ビシッ、なかろうと~ビシッ、親の家を出ぬうちから~ビシッ、戯言のような恋など~ビシッ、言語道断~ビシッビシッビッビッ、ビシッビッビッ!


閑話休題

私はどういうわけか、太った女性、つまりデブによくもてる。
私はどういうわけか、太った女性、つまりデブに欲情できない。
この悲しみ、ご理解していただけるだろうか。
ある時は猪突猛進という四字熟語は彼女ために存在するべしと謳われた女の子に好かれ、
そのあまりの烈しさに、私は彼女の顔面をおもいっくそビンタしたことがある。
やめろって。
抱けないのだ。
どんなに頑張ったって、性の対象とは見れないのだ。
ちょうどその頃、私はもう一人の太めの女の子に思いを寄せられていた。
その子は当時18歳で、絶対あなたの好みの女になるから!振らないで!
なんて嘘みたいな台詞まで言われた。
私は考えてみる。
見てくれがなんだ、なんだと言うんだ、おっぱいはデカイぞ、おっぱいはデカイんだぞ、そして大事なのは心だ、そのおっぱいの中にある心が一番大切なはずだ、人と人が付き合うということは、体だけではない全てを、頼り合う仲になるということじゃないのか、どうだいいっちょ、試してみるって気持ちでもいいからさ!
そんなこと言われたって、ねえ。じゃあ私、男と付き合うよ。ニューハーフ物のAVではまだ抜けるけど、デブ専のAVでは抜けねえんだよ。勃たねえんだよ。どうすることもできないんだよ。まだガリガリの女がいい。手足のほっそいガリガリの女ならぜんぜんいける。その肥え太ってる様が受け付けることができないんだ。そして別にその子の性格だって特に好みの範疇に入っているわけじゃないんだよ。どうすることもできないんだよ。
どうすればよかったのだろう。
その子は学校をやめて田舎に帰って行った。
猪突猛進な彼女とは「わたしあなたのこと諦める。だからあの時の借り返すね」とおもいっくそビンタされて、今では時々連絡し合うぐらいの仲で、まだ関係は続いている。
 
 
今日もまた、太めの女の子とご飯を食べに行った。
今さらであるが、ここで私の太めの定義を明確にする。
円である。ボーンレスハムである。十五夜お月様である。
大学の講義が終わり、お昼ご飯の時間になって、その女の子からご飯に誘われた。
彼女はとても頭が良く、とても真面目なのだが、ちょっとくそ真面目過ぎて融通が効かないという、いわゆる典型的な優等生タイプの女性で、たくさんの人間が彼女と上手にやっていけてない中、私とは趣味が通じるところもあってか、彼女との関係は概ね良好なのであるって、え、なにこのエロゲみたいな設定。
しかしながら事実なのである。丸大印ではあるが。
その丸大印の優等生にご飯を誘われた。
別に一緒にご飯を食べるのが、今日が始めてというわけじゃないし、快諾する。「どこで食べる?いつも通り構内の食堂でも行こうか」なんて尋ねると、
「ちょっと遠くに行ってみない」と言う。
えー、面倒臭いな、素直にそう思った。
「今日はやめとこうぜ」
「そう、分かった」
なんて言ってしばらく歩いていると、後ろ方から、
「おーい、一緒に外に出てご飯食べに行こうぜ」
と私の男友達が声をかけてきた。
二人続けて、外に出てご飯を食べに行こうと言われると、なんだか弱気になる私。
面倒だと思っていた気持ちも消え去って、心の内がそわそわし出し、なんだかどうでもよくなってくる、なんて情けない私。耐えかねて言った。
「だってさ。行くか」すると彼女は怪訝な顔をして、
 「え、さっきは、やめとくって言ってなかった」
「いや、まあさっきはさ、……さっきで今は今というか」
私がここまで言うと、彼女はしばらく無言になって、
「ふーん、そう、じゃあ行きましょうか」
と言って歩き出した。構外に出る一同。すると彼女がいきなり、
「じゃあこういうことされたら、最悪だと思ってるんじゃない?」
と言って、私と腕を組んで歩き出した。
「君の友達が来て三人になったから、外に出てご飯食べる気になったんでしょ」
「いや、そういうことじゃなくてさ・・・」
「そういうことって、どういうこと?」
そう言って、私の腕により強く絡みついてくる丸大印の女の子。
私は苦笑いで、やり過ごした。


さて、彼女は私に、気があるか、ないか。
お前には女心がこれぽっちも理解できてないとか、なんとか。
そんなことはどうでもいい。
私は友情を信じる。それから愛も信じている。
ただ、太めの女性で、ちんちんは勃たない。

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