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ティラノサウルスによろしく

ハローエブリバディ

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ハローエブリバディ

待たしちゃってごめんな!
俺いまから寝るから。




ネット繋がったから書いているわけなんですけどね、ネットのことはただ金払えてなくて使えなかっただけなんですけどね、実は今日から試験週で今日を含めて怒涛の五連イグザムなんですけどね、まあ、そんなことはどうでもいいんだ。
僕は怒っているんだ。怒っているのは、今日のテストの出来がそれほど素晴らしくなかった、というのもあるけど、本当に怒っている理由はサッカー(ワールドカップ楽しみですね)、それからクソがき(子どもは好きでもクソがきは嫌だよね)、と、その二つのなんだが、これがまったくどうしたこれが、聞いてくださいよ奥さん。
まずは、こう。すげえ性格の好いキチガイとして有名な僕の同居人が、一昨日から部屋を出て行った。部屋には編みかけていた手袋と、洗いかけの洗濯物が残っているような財津和夫ちっくな出来事はなかったけども、僕はすこし感じ入るものがあったような、寂しいという気持ち的な、それとも、やったーこれで一人の生活を満喫できるぞ~、という思いがだいぶマジョリティ。
そんで昨日、その空いたスペースに、ちょっと学校から離れた所に住んでいる同級生が部屋に転がり込んできやがったのであるが、まあ、それは許そう。次の日はテストであるし、朝も早いしで、そういうこともあるさ明日があるさという具合に、人は一人では生きられぬ、人とは助け合い補い合って生きていく、情けは他人のためならず、僕は懐深く彼を抱きとめた、テストが終わったらとっとと帰れよって思いながら。
で、昨夜23時、もお寝るぞってところで、電話がかかってき、部屋に行って勉強していいか?と問われる。無理だ。つーかお前、自分の部屋があるだろ。なぜそこで勉強しない。電話の主は僕の質問には答えずいる。部屋にノックの音がこだまする。開ければやつがいる。電話の主がいる。それでもうなんか面倒臭くなちゃって、じゃあもう僕らは寝るから好きにすればー、って感じで部屋の電気消させて、机のスタンドライトだけ点けさせて、布団丸かぶり状態ってやつに変身したんですな、睡眠の睡眠による睡眠のために。あと、念のため言っておくけど、二人部屋とは言え、すごい狭いからね、この部屋。男二人いるだけで、すげえ圧迫感だからね。三人だとすごいからね。すごい狭いんだからね。
ここまでは、まあ、好い。割かしありふれた日常。いやまあ、23時に部屋に来て勉強するやつの常識は疑うけども、そういうこともあんだろ!って感じ。なんだが、如何せん、ここからが好くない。善くない。
23時半。また部屋のドアをノックの音。僕の部屋に自習すると言って入って来たのになぜかパソコン開いてアルマゲドン見ているクソ野郎が、ドアを開けに行く。パソコンはブルースウィルスが散弾銃で娘とにゃんにゃんしていた若造を追い回している場面を流している。で、新たな客は誰だ?ってお前か。そう、ローマニアのクッキーモンスターでお馴染みのあの娘である。
「Come on! Let's go!」
「what!?」
「football!!!!」
彼女のことは分からない。しかし結果として、嫌がる僕のからだは彼女の尋常ではない力で布団から引き離され、他の部屋に居た者共の運命もまた同じくした。
賽は投げられたのだ。
それから、僕らは外に出て1時半までサッカーをした。僕は度重なるストレスのために、半ば発狂状態に落ち入っていて、奇声を発しながら壁を攀じ登ったり、池に飛び込んだりした。ハッスル、ハッスル。
それで、ぐじょぐじょで、空は、北京のくせにやけに綺麗で、ここ何日かの雨ですっかり空気もよくなっていて、星がよく見えた。でも僕は、ぐじょぐじょで、生臭い感じ。
勉強すると言っていたクソ野郎は、せっかく勉強する予定だったのにこんなことになって俺の計画狂わされちゃってもう信じられない、という見え見えというか、分かってもらいたくてやってんのかこの野郎、といった感じのふてくされ方をし、遊んでいる間中終始不機嫌でノリが悪かった。韓国ではまだ20を超えても、二年の兵役をまだ終えていない男子は成人として見られないけれど、そいつもまた韓国人で20を超えていながら兵役を終えていない、まさしくクソがきであった。そんなんで、許されんぞ!
そういうわけで、ようやく部屋に帰って、クソがきにお前もう家近いんだから帰れ、汗臭いから帰って風呂入って寝ろと言い、すると奴は帰らん、俺はここで徹夜で勉強するんだいと言い、もう知らん勝手にしろというわけで、再びシャワーを浴びて、ああ洗濯したばっかなのに、ああまた洗濯物が無駄に増えた、という思いを抱きながら床に就いたのが、2時過ぎである。
で、五時、なんがガサガサするので目覚めると、野郎が僕の横に横たわっている。僕の横に横たわっているのだ。で、臭え。すげえ汗臭え。眠れねえ。そしてまた念のために言っておきますけども、僕のベッドすごい狭いからね。女二人だって、ほぼほぼ安眠できねえから。だからもうこいつの邪魔さ加減ハンパないからね。しかも臭え。すげえ臭え。
そのまま眠れずにうつらうつらしていると、6時半で、目覚まし鳴って、8時からテストかって言うことで、僕は食堂行って、油饼と白菜と豆腐脑と玉米粥を食って、体調を整えることに集中しましてね、欲を言えば6時間は寝たかったなあという気持ちをお粥ごと飲みしごきましたよ。ええ。
それで、早めに教室に行こうということで、7時頃ですかね、部屋を出ようとしたんですが、昨日結局アルマゲドンを全部見終わったらしい野郎が起きない。汗臭いからだを僕のベッドから離さない。以下、今朝の会話。
「お前テスト行かないのかよ」
「行かない」
「いや行けよ」
「あの、あれ」
「あ?」
「テストの代わりにレポートでもいいらしいから」
「ああ」
「それ出す」
「お前がテストに行かないにしても、早く起きろよ」
「なんで?」
「寝るなら、自分の部屋行って寝ろよ」
「いや」
「あ?」
「俺ここで勉強するから」
「あ?」
「ここで勉強するから、さっき学校行ってて」
「………」
「勉強するから」
「………」
「………」
「………」
「………」

「てめえはてめえの部屋に帰ってやるべきことをしろよ!マジで臭いんだよお前!お前もうマジで臭い!もう本当にありえないぐらい臭い!臭い!臭い!臭い!臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い

臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!」

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