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ティラノサウルスによろしく

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』

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『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』

未だ興奮冷め止まぬ中、ネタバレ無しの方向で。




 

というわけで、行ってきました!
ユナイテッドシネマとしまえんで、IMAX3Dでの鑑賞。

・あらすじ
全員が犯罪歴をもつお尋ね者たちがチームを組み、銀河滅亡の危機を阻止する戦いに巻き込まれていく姿を描いたマーベルコミックの映画化作。自らを「スター・ロード」と名乗り、いい加減な性格でプレイボーイなトレジャーハンターのピーター・クイルは、ある日、惑星モラグの廃墟で謎の球体「オーブ」を見つけ、盗み出すことに成功する。しかし、そのオーブは銀河を滅亡させるほどの力を宿したパワーストーンで、暗躍する「闇の存在」が探し求めていたものだった。オーブを狙う者たちに追われ、凶悪犯だけが収容されるという銀河一危険な収容所に入れられてしまったピーターは、そこで一緒になったロケット、グルート、ガモーラ、ドラックスと協力して脱獄。たまたま利害関係が一致しただけで信頼関係もない5人は、内輪もめを繰り返しながら逃亡を続けるが、そんな彼らに「闇の存在」の魔の手が迫る。
映画.comより抜粋


監督・脚本はジェームズ・ガン。
マーベル映画では初メガホン。


主役のピーター・クイル役にクリス・プラット

 

風貌から解る通り、超イケメン俳優って感じではないです。
クイルというキャラクターが、間抜けだけどカッコイイといったタイプなので、ピッタリはまってた。

一応のメインヒロインである緑色の女、ガモーラを演じるのはゾーイ・サルダナ

 

この女優さん、他にも大役を演じていましてですね、

 

はい、アバターのアレです。

青になったり緑になったり、大忙しな女優なわけです。
その他、灰色入れ墨マッチョのドラックス役にプロレスラー上がりの俳優、デビッド・バウティスタなど。

いや、どっからメスを入れていけばいいのかって状態で。とりあえず初の3D映画鑑賞ということで、先ずはそこに触れたいと思うのですが、

あああああッッッッッ! あるッ! あるあるある〜! 来るッ! あるあるあるあるッ! いるいるいるいるいるッ! あるあるッ! いる〜! 来るッ! ああああああああああ〜〜!

と、大いに興奮、感動いたしました。
正直、これまで3D映画を舐めていたというか、わざわざ高い金を払ってまで観に行くのもどうだろうと考えていたのですが、レンタルDVDで『ゼロ・グラビティ』を観て考え方を改めまして、つまり、あの映画を観たとき非常に後悔したのです。
こりゃあ劇場で、3Dで観なければ駄目だと。勿体ないことをしたと。

そして今回、満を持して3D、それも現状では最高の環境であるIMAXシアターで鑑賞しまして、想像していた以上のクオリティの高さに、驚きを通り越して思わず笑ってしまったくらいです。
ここまで興奮したのも、この映画がかなり「3D上映向け」に作られているからではないかと。
前々から、「3D映画は奥行き表現に向いている」という評価は耳に入って来ていたのですが、明らかにそれを意識した構図が多い。
いままで2Dで『アベンジャーズ』を始めとするマーベル映画に触れて来た人間が言うのは滅茶苦茶恥ずかしいのだけど、

この映画、絶対3Dで観た方がいいよ!

いや、筆おろしの相手にマリリン・モンロー級の女を用意されちゃったとでも言いますか、映画冒頭、お馴染みの「MARVEL」のロゴが表示されるところで、もうすでにイッちゃってますから、こっちは。三擦り半どころの騒ぎじゃないですよ。

完全に3Dに打ちのめされる形になってしまったわけですが、そうすると余計に『ゼロ・グラビティ』とかを3Dで観てこなかったことが悔やまれるわけです。
ところがなんと、10月に『パシフィック・リム』と『ゼロ・グラビティ』がIMAX3Dでリバイバル上映するらしいです。
私は舞った。舞い上がったのではなく、舞ったね。喜びの舞を。一人、映画館の通路で。



さて話を戻してこの映画、

 

かつ

 

内容になっております。
チャウ・シンチーさん、ありがとうございました。
11月に公開される『西遊記』、滅茶苦茶期待してます。
なにせ予告編で「西遊記、キックオフ!」って言っちゃうくらいだからつまらないわけがない。

チャウ・シンチーの「誰もが知ってる西遊記、誰も知らなかった、とにかくデカい西遊記」も気になるところですが、とりあえず今は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』です。

先ず、基本的にハイテンション馬鹿映画です
恥ずかしながらX-MENシリーズとファンタスティック・フォーシリーズを観ていないので大きなことは言えませんが、とりあえず私が観てきたマーベル映画の中では、ダントツで馬鹿。そしてダントツでハイテンション。

どれくらい馬鹿かと言いますと、冒頭、少年時代の主人公クイルが、カセットプレーヤーで音楽を聴いているんですね。で、そのカセットのタイトルがコレ。

 

字幕では、「最強ミックス vol.1」
このセンス。このダサさ。
そりゃ後に、自分たちのことを「ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー(宇宙の守衛者たち)」と名乗るような大人になってしまうわな。
ちなみに、このわずか数分後、母親が死に、クイルは宇宙船に攫われますから。
のっけからそんな感じなわけです。
で、故郷と心を繋ぐアイテムとして、この「最強ミックス vol.1」があり、その中に収録されている音楽がある。
そして、この音楽がとてもいい。
映画自体はCGゴリッゴリの、SF映画なのですが、音楽の方は、クイルが攫われるときに地球で(アメリカで)流行っていた音楽なので、70〜80年代のアメリカンポップスばかり。このギャップがすごくいいんですよ。SFと懐メロの。
いや、僕はそんなに洋楽に詳しい方ではないのですが、かなり知っている曲は多かったです。

「ギャップ」という観点から見ると、この映画は全体にその使い方が卓越していたと思います。
たとえばスゲー強そうな敵があっけなくやられちゃったり、お前絶対死に役だろってやつがなかなかくたばらなかったり、重要な会話をしているのにおちゃらけたムードが漂っちゃっていたり、そしてなによりこの二人、もとい二体でしょう。

 

ロケットとグルートの人外コンビ。存在自体がある意味ギャップになってしまっているような奴ら。

アライグマっぽいやつがロケット。
メンバーの中で随一口が悪く、随一打算的である、まあ根っからの賞金稼ぎって感じのキャラクターで、ものすごく気持ちのいいやつです。

木製の化け物みたいなやつがグルート。
もともとロケットのパートナーなのですが、こいつはスゲー馬鹿というか、トトロに覚醒剤を打ったようなやつでして、放つ言語も「I am Groot」のみ。
ある種のギャグ要員として、全編に渡っていい味を出しているキャラなのですが、映画のお終いの方、唯一「I am Groot」意外の台詞を発するシーンがあるんですよ。
で、その台詞がですね、これ以上無いってくらい、素敵な台詞なのです。
ここなんかモロに、これまでのグルートというキャラに対しての、ギャップで魅せてくるシーンだったりします。


最初に書いたように、この映画は「ありえねえー!」「とんでもねえー!」映画であり、何がありえなく、何がとんでもないのかと言えば、馬鹿で、ハイテンションな部分になるわけですが、白眉なのは映画のクライマックスです。
もちろん、敵役がいるわけです。そいつを倒すために「ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー」が頑張るわけです。
そして、その解決方法。つまり、敵の倒し方。
まだ2014年も三ヶ月余り残している状態ですが、間違いなく解決方法オブザイヤーでしょう。
アカデミー解決方法賞があれば、満場一致で受賞すること間違い無し。
それくらい、この映画の「馬鹿」な部分が暴走しているのであります。
馬鹿です。一回りして「カッコイイ」を掠めつつ、しかし確実に「馬鹿」に着地している。
映画史に残るかはわかりませんが、間違いなく私史には残る解決方法。すごいです。


ここまでべた褒めしてきましたが、もちろん粗もあります。
たとえば敵役。
ある惑星を滅ぼそうとし、宇宙を支配しようとしているのですが、その動機が伝わりにくい。
(尤も、そういった部分にピントを合わせて進めても面白くならないと思うので、ここは個人的に全然減点になっていないのですが、気になる人はいるだろうということで)

それから、一応ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシーが結束する原動力が、「負け犬たちによる反抗」的なところにおかれているものの、ハッキリ言って、あんまりこいつらから負け犬臭がしない問題など。
唯一クイルからは多少香るのですが、そいつが「俺たちは負け犬じゃねえか!」って言っちゃうもんだから、ああ〜一緒にしちゃったか〜感がすごわけです。


しかし、ですよ。
そんなの関係ねえ! そんなの関係ねえ! みたいなところありますからね。
それこそ宇多丸っぽく言うなら、5億点マイナス10点みたいなもんです。


馬鹿な映画って、難しいと思います。
下手をすると、ただ馬鹿で、つまらなくなってしまいますから。
でも、たとえば最近だと、アニメ『キルラキル』とか、超傑作じゃないですか。
馬鹿なりに、まとまってるんですよね。
今作も、それに近いというか、金の掛け方という観点から言えばそれ以上なわけですよ。
ストーリーはある程度スマートにまとまっていますし、アクションシーン一つとっても、きちんと「観れる」んです。

ちょっと長くなってしまいましたが、まだまだ全然書き切れてないです。
まあ、あんまり書き過ぎてしまってもアレですし、今回はこの辺で。

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