これが正義になってしまう世の中とは
本がアマゾンでしか売れなくなって、書店というものがほとんど機能しなくなってしまった場合、アマゾンが特定の政治的思想に傾向、あるいは政治団体の統治下に置かれると大変なことになりますよ、そろそろ我々はそこまで想像力をはたらかせないといけませんよ、といった旨のツイートを確認した。できれば誰の発言か明記した上、そのまま引用したかったのだけど、タイムラインを遡っても見当たらなかったのでこういった形で。ちなみに佐々木中のリツイートで流れてきたものなので、ある程度発言力のある人物のツイートなのだと思う。佐々木中はこれに大いに首肯していた。
僕は本は本屋で買うことが多い。アマゾンで本を買ったのはいつが最後だろう。下手をすれば高校のときにまで遡る。
一般的にはどうなんだろう。まだ本屋で本を買っている人の方が多い気がするが。本を買う人の絶対数が減ってきているとかそういうのは置いておいて。
いったん話を飛ばす。
ポイントサイトというものがある。まあその他様々な呼称があるだろうけども。
僕もひとつだけ利用している。サイトというかiPhoneのアプリですが。だいたい日に二三件アプリをダウンロードし起動することで、100から300pt稼いでいる。1ptが0.5円になるので一日に50円から150円稼いでいるということになる。少ない。少ないが、あまり本腰を入れて稼ぎにかかるのも気が引けるのでこの程度でいい。ポイントはウェブマネーやiTunesクレジット、Amazonギフト券などに交換することが出来る。ウェブマネーなら600pt(300円)から、iTunesやAmazonは1000pt(500円)から換金可能になっている。
僕はグリマス課金用に小銭を稼いでいるので、600pt貯めてはウェブマネーに換金しているのだけど、そろそろグリマスもある程度無課金でどうにかなるレベルに達してきているので、iTunesやAmazonのポイントに換えて、音楽なり本なりを買う足しにしようかと考えている。そうなのよ、アマゾンで本を買う足しに出来ちゃうのよ。一日一分、ポイントサイトでアプリをダウンロードして起動すれば、それだけで。
日に50円と考えても、ひと月で1500円になる。どうですか。単行本一冊買える。新書なら二冊いけるだろうし少年漫画なら三冊いける。どうですか。どうですかこの数字。
そこそこの本読み、漫画読みだと1500円じゃきかないかもしれない。しかし月に単行本一冊、新書二冊、少年漫画三冊で納まってしまう層は少なくないと思う。そして本屋、特にあまり大きいとは言えない本屋ともなると、そういった層に支えられている部分は大いにあると思う。
憂慮。確かに東京に住んでいると事態の深刻さは見えにくい。ジュンク堂は、紀伊国屋は、三省堂は今日も元気モリモリであって。しかし地方だとどうだろう。欲しい本がすぐに手に入らないことも多いかもしれない。車を一時間近く走らせなければ書店にたどり着かないかもしれない。頼りになるねアマゾン。と。他Kindleなど。先例としてiPodの登場で音楽業界はかなり変わったと聞く。スピッツの草野マサムネとアジカンの後藤なんちゃらの対談で、後藤ほにゃららが今は良い音楽をつくっていても食って行けないアーティストが増えていると嘆いていた。憂慮。
そんな僕は昨日書店で筒井康隆『創作の極意と掟』を購入した。特別な感情も無く、本は本屋でという常識に基づいて。本屋で買うとブックカバーをかけてくれます。ありがたいです。