仕方ないね
本当は小説かなにか書きたくて、というよりもそのためにパソコンを持ってきたのであるが、結局アニメを見るためのツールになってしまっている。しかしまあ気持ちを切り替えるのにアニメとか映画とかって最高だし、まあよし。
そんなわけで昨日「C」というアニメを観た。2011年くらいに放映されていたアニメで、ぼちぼちの出来だった。いい暇つぶしにはなった。
んー。やっぱりもっと日常系っていうの、そういうゆるーいのが観たいわって、文字通り「日常」を初見。5話ほどまで観たけれど、結構好きです。なんか京アニの中じゃ割と評判がよろしくないみたいなこと耳にしますが、そうですかね、いい感じじゃないですか。あんまりツッコミがいらないきもしますけど。
で、たしかに面白いアニメなんだけど、まあ前にキルラキル最初から見直そうかなと書いたように、以前観て楽しんだアニメを改めて観てみたいなーって気持ちがあって、じゃあどうしよう、キルラキル見直そうか、しかしあまりにも寝かせ足りないだろう、つい最近終わったばっかりなんだし、もうちょっと前に観たアニメの方がいいな、などと考えていてぱっと思い浮かんだのが電脳コイル。いいじゃん、電脳コイル。とりあえずYouTubeでオープニング映像を確認。この鑑賞の手応え次第で観るか観ないか決めたろう。そうしてプリズム。良い曲だねーなんて思いながらコメント欄を流し見ていると、「懐かしい」というワードのパレード。まじかーそうなるかー。さらに放送局がNHK、かつ放映時間も夕方頃だったということもあってか、「当時小学生だった」などというコメントも目立つ。なーにが当時だよ、まだそんな言葉使えるほど大人になってねえだろうがよ、って思ったけどよく考えてみると当時イサコやヤサコと同じ小学六年生だった子は、もうばっちり大学や専門学校に通う年齢になっているじゃない。まじかーそうなるかー。そうなるんだよなー。だって2007年だもん、電脳コイル。2007年のアニメは、もう立派になつかしくなってしまっているらしいのです。
とまあ、こんなことは置いておいて電脳コイル、結構忘れてしまっている。私はたしか放映終了くらいのタイミングで一気見したので、リアルタイムとは言えないけれど、だいたい2007年頃に観た。当時高校生だ。感動して泣いた。すげー泣いた気がする。高校生だぜ、そんなに泣くもんじゃないよ。それがすげー泣いちゃうんだから、すげーもんだよ。自分の欲しいところにビシビシ投げ込んで来てくれるようなアニメだった、という記憶だけが残っていて、実は細部は思い出せなかったりする。もちろん断片的に強く印象に残っているシーンなどはあるけどね。
これはタイミング的にもバッチグー。ずいぶん寝かせたしいつ観るの今でしょ。
そしていま、ダイチがヒゲのイリーガルに感染して、それが伝播して……って回まで観終えたところ。たしかここら辺からグッとシリアス方面に入っていくんだよなあ。でも、そのシリアスというやつが、世界を巻き込んで行くような規模の大きいものではなくて、言い方が悪いかもしれないけど、すごくちっぽけなんだよな。ここが、すごく好きなところなわけだけど。
まだ途中までではあるけれど、改めて観てやっぱりすごい作品だよ、電脳コイル。一話目を観てね、少しだけ記憶が戻ってきて、いきなり出てくるんだ、「鳥居がたくさんある階段」とか、「4423」とか、ふわっとした伏線が。で、まだどんなふうにそれが収集していくのかよく覚えていないけど、断片的に舞い戻るのよ、記憶が。いや、なんとなくは思い出せるんだけどね、点と点が線で結ばれない感じで。で、その記憶の断片だけでもう泣きそうだよ。いやもしかすると断片的な記憶だからこそ胸がつまるのかもしれないけど。
どうですか、また観たくなりませんか、電脳コイル。
観た方がいいよ。