コーラ。
高校とき、英語の授業で読まされた文章によると、コーラという飲み物は本来、薬であったらしい。まあ薬と言うよりは、今で言うところの栄養ドリンク的な意味合いが強いっぽいですが。
それからどんどん味が改良されていって、今では大人から子供まで幅広い年齢の方に愛されるドリンクになっているわけです。それどころか、今では飲料の枠をも超えているのです。
たとえば８０年代日本、スターリンをはじめとするパンクバンドブームの渦中では、コーラを整髪料代わりに使用し、髪をツンツンに立てるという人が実際にたくさんいたらしいです。
また、かく言う私もむかし、コーラを使った遊びはよくやりました。「コーラ・シャワー」と仲間内で呼ばれていたその遊びは、その名称から何もかもが想像できてしまうもので、そうです、コーラの缶にあらかじめ安全ピンなどで穴をあけておき、その穴を指で押さえながら嫌というほど缶を振り、パッッッシャアアアアアとやるわけです。遊んでいる間はめちゃくちゃ楽しいのですが、後にやってくる後悔と言ったらもう。服はびしゃびしゃですし、身体中ベトベトですし、最悪です。しかし、そのように最悪な気分になることを知っていても、やっちゃうんですよね。バカだから。
と、前置きはこのあたりにして、いよいよ本題に入りましょう。
いや、本題もコーラの話なのですが。

コーラは飲料の枠を超え、様々な形でたのしまれているということは、先に述べましたが、そのなかで今回着目したいのが、コーラと芸人の関係であります。
コーラと芸人。何か、ぱっと思い浮かぶでしょうか。
まず語らなければならないのは、渡辺正行でしょう。
渡辺正行と言えばコーラの早飲み。そう言ってしまっては完全に過言なわけですが、志村けんと言えばスイカの早食い、この程度の知名度はあると思います。
ちょっとGoogleさんに尋ねてみましょう。



ギリですね。ギリです。とはいえ「w」と入力して一応は出てくるわけですから、やはりそれなりの知名度であると言えると思います。

さて、コーラといえば炭酸飲料の代表格です。炭酸飲料を飲めば、どうしてもゲップが出てしまう。ゲップというやつは、笑いにつながりやすいですね。本来ゲップをするということは下品とされているのですが、公共の電波を通じて堂々とゲップをされると、本来下品とされているが故に、妙に面白可笑しく映ってしまったりするものなのです。
また、「コーラ（炭酸飲料）を飲む→ゲップ」という流れは、いわば「お決まり」と言えるので、安定した笑いを期待できます。
この「お決まり」の力を上手く利用したした芸人として、ハイキングウォーキングというコンビを挙げましょう。これは最近の芸人なのでご存知の方も多いかと思います。
彼らのネタの中に、「500mlのコーラを一気飲みした後、山手線の駅名をすべて言う」というものがあります。当然、言い切れるわけがないのです。大抵三駅目あたりで大きなゲップをしてしまう。ウケる。みんな「お決まり」を期待しているわけです。
私にも、できないだろうか。
このブログで、つまり活字を媒体にした伝達手段の中で、その「お決まり」を表現できないだろうか。あるいは、その「お決まり」を打ち壊すことはできないだろうか。

やってみましょう。

基本的なルールは同じです。まず、500mlのコーラを一気飲みします。そしてその後、山手線の駅名を、ここはブログですから声に出して言うのではなく、タイピングします。タイプする駅名の順番は、山手線の起点駅の一つである品川から外回り、つまり大崎、五反田、目黒を経由して、渋谷、新宿、池袋の方面に向かってタイピングして行きます。
それからもう一つ断っておかなければならないことがあります。
私は「お決まり」を求めていない。つまり、すべての駅名をタイプすることを目標にしています。そうです、これはコーラと私との戦いであります。
もちろん勝算はあります。なにせタイピングですから、口を開く必要がないのです。「コーラを飲む→ゲップ」という流れは、矢印の部分に、言葉を発するというアクションが入ることよって成立するのではないでしょうか。つまり、キツく口を閉じ切っていればゲップはでないのではないか、そう考えているわけです。

さあ、ぐずぐずと引きずるのはやめにしましょう。
本日の主役の入場です。



この出で立ち……さながら主に小麦とトウモロコシを栽培している長閑な農村の年に一度の収穫祭の日に突如不時着した遊星よりの物体Xとでも言った感じでしょうか。
それにしたってお前、黒すぎやしねえか？　もうちょっと茶色っぽかっただろうよ、ちょっと黒すぎんだろうよオイ。なんかお前ゴキブリみてえな色してんな、お前、ゴキブリみてえな色してるよまったく。
そして、アレですね。これから一気飲みをするってなると、これまで美味しく飲んでいたコーラも、一気に敵って感じがしますね。クソがよお。殺すぞ、コーラ殺すぞコラ！

では、勝負の前にもう一度ルールの確認です。
勝負は一回ぽっきり、私がすべての駅をタイプできたら勝利、タイプできなければ負け。
苦しい戦いになることが予想されるので、スペースなどはいれず、駅名をただひたすら羅列します。これはコーラ側のセコンドから許可を得ました。ただし、タイプミス・変換ミスはNG。きっちり訂正して、正しい形で表記しなくてはなりません。

いやはや、結構緊張してます。部屋に一人なんですけどね、私。これは覚えておいてもらいたいところですね。私、部屋で一人、こんなことをしているんですよ。
それから、やっぱり私も男ですね。勝負事には勝ちたいものです。
この動悸、この指の震え、武者震いと言って差し支えないでしょう。
今、対戦相手を手に取ってみたのですが、いい感じに冷えてますよ、こいつ。
季節も冬めいてきましたからね、寒いです、若干。
それから重みがなかなか、ね。結構重いです。500gですか。重いですね。こんなに500gの重みを意識したことはいままでなかったですよ。
さあ、少々引っぱりすぎてしまいましたか。いえ、本当に結構緊張しているんです、見逃してください。もっともこれ以上引っぱるのもアニメ版ドラゴンボールみたいでイヤなんで、始めますよ。

それではみなさん、次は勝利者としてお会いしたいと思います。
いや、お会いいたしましょう。



よーい、スタート！！！



品川大崎五反田目黒えb