最近どうにもやる気が感じられないという罵りが私の脳内から感じられるが、それもそのはずやる気がないのである、とは一概には言えず、そもそもやる気つったってなにに対するやる気だよ？　という反発はあって然るべきかどうか、なんだろう、季節はもうすっかり春めいてきましたね、４月です、当然です、世間は新学期です、新生活です、フレッシュマンという外来語が適用される人が一番多く確認できる時期です、なんだ、このうだうだ感、やっぱり、この暖かさの所為でせう、春眠暁を覚えず。
この間のアニメ評価サイトで、アニメとかいう何某かの見聞を広めたり狭めたりしたところの、すでに過ぎ去った前の週末、主人公最強というタグでランキングを構成する。なるほど。
世界とか宇宙とかで最強だったらいいな、という気持ちがある。なぜかと言うと、嫌な言葉を全て黙らすことができるからである。あと女の子とかを助けられる。強い。かっこいい。
主人公が最強である虚構の世界での主人公はややもすれば、権力の伴わない最強の実力を持つ主人公が出会った女を出会ったそばから惚れさせていきながら身にかかる火の粉を力にもの言わせて殺戮する、という感じだ。という感じを受けた。そのような感想を持った。
そんで、『異世界の聖機師物語』という作品を鑑賞させてもらった。ＯＶＡ。全１３話。ただし１話が４６分ぐらいある。ご存知『天地無用！』という作品と世界観が多少リンクするが、単体で観ても問題はなし。
観終わった後の感想としては、前記のアニメ評価サイトで主人公最強アニメでは５位、ハーレムアニメでは７位、という栄光ある作品なので、やはり主人公が強すぎる・モテすぎる、というまあやっぱり天地無用！の派生作品であるからして、梶島ワールドが全開なわけだが、別に私は天地無用！は世代ではない、どころかさっき調べてみるまで『ああっ女神さまっ』なるものとが脳内で混在しており、そういうば天地無用！ってまだアフタヌーンで連載してたな、すごいな、なんて思っていたぐらいなので、今の〈梶島ワールド全開〉という表現はかなりの背伸びをして使ったということを、別に特筆すべきとは思いませんが、謝罪の意味を込めて特筆しておきます。でもまだまだ背伸びしたい年頃。
以上のような次第のわけだが、物語はよくできてるし、女の子はカワイイしで、なかなか面白かったよ、なんて感じで感じた感じたる感想なわけなのですが、まあ結局、どうやってこの作品の良さを語ろうかということになれば、ヒロインたちの良さを語らねばなるまい、ハーレムアニメなんだから、ということになるのですが、好きなヒロインの良さを語るって、そもそもヒロインに限らず、好きなもの語るって行為は、どうしても避けられない照れや恥ずかしさといったものを生じさせるので、あんまり好んでやりたくなどないし、今現在酒が体内に入ってないしで、大変遺憾ではありますが……、という一言に今の私の感情は尽きるのであろうかどうか、すたこらさっさっ。