終わる。で、始まる。この一連の流れをずっと繰り返して来たのだ。
結局2014年1月から放映を開始したアニメで最後まで見れたのはスペースダンディと世界征服だけだった。2クールもの、つまり前年の10月から放映されていたアニメも含めると、キルラキル、サムライフラメンコ、そしてゴールデンタイムが先日終わった。
最終回というのは、どんなアニメであっても、どこか寂しいものだ。
本当につまらないアニメであれば、大体の場合最終回を迎える前に切ってしまうから、たとえば中盤以降完全に惰性で見ていた世界征服にしてみても、最終回を見終えたあとは、親しい人との別れさながら、身体のどこかに確実に存在する心とかいうやつにぽっかり穴が空いてしまって、その穴の風通しの良さに傷心したりする。
そしてそのように穴空き傷ついた心を4月から始まるアニメで埋め合わせる。アニメファンは、この流れをずっと繰り返して来たのだろうかと考えると、すごく逞しくて哀しい生き物であるような感じがする。そして僕も、終わったアニメに空けられた穴を、割と近い将来埋め合わせて行くだろうし、下手をすると穴を空けられたということ自体忘れてしまうかもしれない。逞しくて哀しい生き物なんだ僕も。
かくして番組改編期には様々な人の心に穴が空くわけだけど、今年の4月はおそらくここ10年くらいで一番多くの人の心に穴を空けて行ったんじゃないかと思われる、というのもいいともが終わったのだ。
昨日の月曜日が最後だった。僕は昼間の通常放送も、グランドフィナーレと銘打たれた夜の特別生放送も見た。見れた。見れてよかった。
グランドフィナーレのまともなDVDかBDが発売されたら買いたい。