つい先日『エクソダス:神と王』をIMAX3Dで観てきた。
旧約の出エジプト記をまるっと映像化しましたって映画で、
ある意味ではセシル・B・デミルの『十戒』のリメイクとも言える。
リドリー・スコット監督ってこともあって、結構期待していたのだけど、
まあ良くも悪くも期待通り、それ以上でも以下でもない、
普通に楽しめる以上の感想が沸いてこない映画だった。
聖書に造詣が深い人が観たらまた違うのかもしれませんが。
神を可視化させるばかりか、子どもの容姿で登場させるあたり、
観る人が観れば相当ぶっ飛んだ演出なのかもしれない。
まあ、僕がこの映画に期待していたことなんて、
いまの映像技術で例の「神の御業シリーズ」を観たいな〜くらいのもんですから。
そして、その部分に関しては期待していた以上だったかも。
血に染まるナイル川、蛙の大群、虻、そして有名なイナゴの大群に、子ども皆殺し。等々。
神、きっつ〜!
って笑いが止まらないですよ、「エジプトの十災」のシーンは。
このときばかりは完全にエジプト人の方に肩入れしてましたね。
あと、モーセが映画が進行して行くに連れ、
だんだん「俺たちのモーセ」になって行くのには笑いました。
最初、小綺麗なんですよ、モーセ。
エジプト追放されてから、徐々に俺たちのモーセ化が。
あ、俺たちのモーセってのは、当然コイツです。
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今日は『ミュータント・タートルズ』を観てきた。
こっちもIMAX3Dで。
結構期待していたのだけど、
ある一点、本当にがっかりな箇所がありまして。
この映画、カメ四兄弟のホモソーシャル感が気持ちいい映画なのに、
最後、敵に勝利した後、打ち上げのシーンがないってどゆことだよ!
そこでこそピザだろ!
最後の最後まで俺はピザを囲んで打ち上げしている画を諦めなかったのに、
結局打ち上げナシ! 即、お開き!
これはホント、ヒッジョーに残念でした。
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日本文学全集、第二巻は中上健次。
中上は高校の頃に『十九歳の地図』と『岬』を読んだきりです。
今回収録されているのは『鳳仙花』っちゅう長編と、短編がいくつか。
そして『鳳仙花』を読み始め、まだ数頁なのですが、
ぜっっっってぇ面白いだろうなコレ、と。
たった数頁だけど、そう確信が持てるほど、です。
最近、外国のSF小説等、「遠い小説」ばかりを読んでいたので、
久しぶりに土臭い読書が気持ちいい。
土臭く、その上潮臭く、なおかつある種の「遠さ」もあるんですが。
2月14日に3DSで『ムジュラの仮面』が出るので、
どーせそこから最低限一週間はゼルダ漬けになることがほぼ確定しているため、
14日までにとりあえず『鳳仙花』は読んでおきたいなあって、
そんな感じです、最近の僕は。