普通免許を取得するべく新潟にやってきた。深夜２４時に新宿を発ち、午前６時前に新潟駅に到着。およそ六時間。その間に取られた休憩は四回。ようやくうつらうつらし始めた頃に車内の灯りが点灯し、休憩のアナウンスが入り睡眠を妨害され続けるというなんとも地味な拷問をうけつつ眠たい目を擦りながら降り立った新潟の地で最初に目に飛び込んできたのは２４時間営業のマクドナルドだった。私はそれを無視し、駅前のロイヤルホストで集合時間である１１時まで時間を潰した。
そしてなんだかよくわらねえ教習を終え今はホテル。ほんとになんだかよくわからねえな。運転できる気がしない。完全に日和っている。時間を掛ければ慣れとかいう奴がどうこうしてくれるのだろうが、詰め詰めのスケジュールの中で果たして取れるのか。今のところ三回修了試験に落っこちて東京に帰されるビジョンしか浮かんでこないのだけどどうしよう。まあいいや。

それにしても新潟駅は寂しい。ゴールデンウィークだから人がいないのかとも考えたのだけど、ゴールデンウィークで人が減るのは本来東京の方であるはずで、新潟を始めとする地方都市は今が搔き入れ時というか、ここで人が集まらなければいけないのではないか。とはいっても新潟の名所って何だろう。佐渡島か。米と佐渡島しかぱっと思い浮かばない。そして新潟駅は強烈に寂しい。まず人が少ない。地方都市の窓口ってバカに栄えているイメージがあったのだけど、恐ろしいほど人がいない。にも関わらず駅は無意味にだだっ広いので、余計に閑散とした印象を与えてしまっている。そのせいか、初日からホームシック気味である。久しぶりだ、ホームシックなんか。でも、本当に気が滅入ってしまうほど寂しい駅なんだよ新潟。圧倒的に音が足りない。建物は確かに在るのに鳴らない。在るべきはずの喧騒が無い。

そして家から持ってきたコーヒーが痛恨の不味さ。SEIYUで一番安いインスタントコーヒーを買ってきたのだが、これは失敗。あるいは、ポッドに入れた水がいけないのか。それともポッドにこびりついてとれないカルキ臭さいけないのか。いずれにしても調子が狂う。そんなコーヒーを啜りながらメカクシ三話。藁にもすがる思いである。いっそのことキルラキルを最初から見直そうか知らん。